浅倉卓弥「北緯四十三度の神話」。

北緯四十三度の神話

北緯四十三度の神話

北海道が舞台。
姉が、中高校生の時親しくしていた男の子と妹が婚約して、しかも事故で亡くなってしまう。妹は婚約者が本当に愛していたのは姉なのではないか、と疑いを持ってしまって・・・といかにもなお話でした。ドラマに最適?
私は姉も妹もいないので、理解できない所があったのかもしれないが、女同士というのは面倒だな〜、と。嫉妬とか憎しみとか、こんなに正面切って人にぶつけたことってなかった気がするしね。
ともかく、雪の白と空の青と風船の赤、それと音楽がとても印象的な作品。たまにこんなのも悪くないと思いました。

書店のレヴュー

中学生の時両親を亡くした姉妹。このときから、仲の良かった二人の間にズレが生じた。やがて、妹の婚約者の死で、そのズレは大きく広がってしまい・・・◆一つ違いの姉妹。姉菜緒子は大学の助手で遺伝子の研究、妹和貴子は地元ラジオ局でアナウンサー。遺伝子的にはそっくりな二人でも、心はまるで違ってしまった。互いに傷を舐め合うばかり。溝を埋めることは出来ないのか。◆思春期から大人になるまで、二人の心の動きが、本当に理解しあうことの難しさを表していて、とても切ない気持ちに。時折挿入される和貴子のDJと音楽が、心温まります。06/05/02★★★