森絵都「ダイブ!1」

DIVE!!(1) 前宙返り3回半抱え型

DIVE!!(1) 前宙返り3回半抱え型

身近に飛び込みやってる子がたくさんいるので、そんなにマイナーだとは知らなかった。聞く所(飛び込みのコーチ)によると、怪我も多いし、お金はかかるし、飛び込み専用プールがあるところまでの送迎、大会や合宿などの遠征のいろいろで、本人も親も、それ相応の覚悟がいります、とのこと。全くこの本と同じ状況らしいね。
(ウチの二号はやる気ゼロで、本当に良かった、と内心ほっとしております。)


この本の主人公の知季君は、フツーの平凡で無邪気な少年かと思いきや、実は飛び込みに関する特殊能力を持っていることが、後半で明らかに。
話としては盛り上がるんだけど、実際には、そんなスペシャルな子どもは極一握りなんだよね〜。人生は厳しいです。

書店のレヴュー

「飛び込み」でオリンピックを目指す少年たちの熱い物語。◆森絵都初の「スポ根」小説だそうです。第1巻の主人公は坂井知季。近所の高校の飛び込みに憧れて、小学生からクラブに入ったけれど、大会では鳴かず飛ばず。でも練習は厳しく、時間がなくて学校の友達とは疎遠になるし、しかも怖いし痛い。こんな思いまでして続ける必要があるのか、と揺れる14歳。◆心の成長が著しく、非常に好感が持てました。思春期の入り口で悩み多き年頃に、人生の選択が自分自身に委ねられていること、才能に可能性があること、本当にやりたいことがあることに気付くのは、感動的でもあります。06/05/08 ★★★★