フレドリック・ブラウン「さあ、気ちがいになりなさい」。
- 作者: フレドリック・ブラウン,星新一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/10/07
- メディア: 単行本
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さて、これも非常に面白かった。私としては、ダールよりもこちらが好みかな。
表題作は、あとがきにも書いてあるけれど、「自分はナポレオンだ」といっている男は、実は『「ナポレオン」だった。』(スイマセン、ネタばれ反転)という、なんか反則っぽいオチ。普通そんなこと思いつくか?ビックリ。
書店のレヴュー
異色作家短篇集の復刊。2冊目。◆星新一/訳でSF物がちょっと多めか。思いもよらないところに着地するアイディアは、可笑しく、驚く。書かれたのが1941〜51年にもかかわらず、古さが感じられない。◆「電獣ヴァヴェリ」1957年、ラジオの音にモールス信号が混ざるようになり、次第にありとあらゆる電波・電気が使用できなくなった。それは宇宙から来た侵略者ヴァヴェリの仕業。人間社会は大混乱に陥ると思いきや・・・電気に依存する人間への警鐘?◆「さあ、気ちがいになりなさい」新聞社の記者バインは、上司から、偏執狂のふりをして精神病院へ潜入取材に行くように命ぜられる。が、実は、バインは「自分はナポレオン」と思い込む偏執狂だった。さて結末は?06/05/17 ★★★