シオドア・スタージョン「一角獣・多角獣」。

一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)

一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)

これは手ごわかった。前半の4作品を読むのに、20回は眠っちゃったよ。(笑)
思い切って挫折しようか、とも思ったけど、「めぐりあい」から後はわりとすんなり読めました。慣れかも。
それにしても、気色悪い。特に「熊人形」「ビアンカの手」「考え方」。
解説によると、復刻される前は、オークションでウン万円の値が付いたこともあるらしい。みんな不気味な話がすきなのね。

書店のレヴュー

異色作家短篇集の復刊。3冊目。◆何とも不思議な短篇集だ。異色中の異色。ファンタジーやミステリーっぽくもあるけれど、SFホラー色が濃く、毒が強い。◆「死ね、名演奏家、死ね」成功を収めたバンドのリーダーに嫉妬し、彼の存在をこの世から抹殺しようとした司会者の男。首尾よく彼を殺したのにもかかわらず、まだ音楽の中にはリーダーの音が残っている。何とかしなくては・・・嫉妬と妄執が恐ろしい。◆「考え方」船員ケリーの弟が人形の呪いで死んだ。《引き金を引いた人間》と《拳銃》のどちらに責任があるのか的発想の結末にあっと驚いてしまった。07/07/09★★★★