恩田陸「ドミノ」。

ドミノ (角川文庫)

ドミノ (角川文庫)

「灰色の魂」よりも前に読み終わっていました。こちらは、何にも考えないで読める楽しい作品で、「どらや」の袋を巡るコメディ。いや〜面白かった。恩田陸って、こんなお話も書ける人なんですねぇ。

書店のレヴュー

登場人物は27人と1匹。偶然にも東京駅に居合わせた面々が繰り広げるドミノ式事件の顛末は?◆同じ場所にたまたま一緒に居合わせる、なんてことは、実は偶然なんかではなく、各々にとっては必然な出来事。登場するのは生命保険会社社員から、劇のオーディションを受ける小学生、ミステリ研究会の大学生、警官OBのオフ句会の面々、はてはテロリストまで。すれ違い交差しながら、事件に突入、大団円までを一気に突き進むドタバタコメディ。個性的な人物ばかりなので、人の多さで混乱することはなく、スピード感あふれる展開を堪能いたしました。06/07/18★★★