米澤穂信「愚者のエンドロール」。

愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

書店の方では、何故かホラースニーカー文庫の写真が出るわ。あの表紙は一体誰?
今回も、大変面白うございました。ホータロー君は、省エネ、やめちゃうのかな?それともちょっと痛い目にあったから、やっぱり省エネに戻るのかな。続きもさっさと読まないとね〜。
さてさて、この作品は、アントニイ・バークリーの「毒入りチョコレート事件」のオマージュだそうですが、読んだことがないので比べられないのが悔しいじゃありませんか。ホームズも、全然読んだことないんだよね〜。ああ、でもそれに手を付けると、又収拾がつかなくなるよな。

書店のレヴュー

氷菓」の続編。文化祭が近づき、古典部の文集の仕上げに忙しい最中、二年F組の製作したビデオ映画の謎を調査することに。◆今回は長編。問題のビデオ映画はミステリー。脚本の担当者が病気で倒れ、最後まで作られずに終わった映画の結末を予想する・・・というお話。やらなくてもいいことはやらない「省エネ主義」の奉太郎も、今回は、「女帝」入須冬実に言葉巧みに乗せられ、つい本気を出してしまう?◆前作に比べて、画然にミステリー色が濃い。密室の謎、シャーロック・ホームズの作品のヒント、そして隠された真意等々、実に凝った作りになっている。女の怖さを思い知った、ちょぴり苦い結末も、なかなかいいね。06/07/26★★★