森絵都「風に舞いあがるビニールシート」。

風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート

これは良かった。
正直「砂漠」は負けた、と思いました。
伊坂さんは、次回でいいです。
6つの短編、どれも非常に良かった。
しかも最後に表題作があって、ガツンとやられた感じ。

書店のレヴュー

第135回直木賞受賞作品。6つの短篇集。6つの作品は、それぞれ全く違うストーリーなのに、どこか共通したものを感じてしまう。主人公が持つ信念、価値観、大切なもの、それらを守ろう、信じようとする気持ちだ。そして始まりの暗澹たる雰囲気が、最後に晴れやかになる。大人向けの作品であっても、YAの頃と同様安心して読めるのが嬉しい。◆「ジェネレーションX」顧客の所へ謝罪に行く車中で、私用の電話をかけまくる今どきの若者。主人公野田は、その無分別さに苛立っていたが、次第に会話の内容に引き込まれていく・・・。06/08/18★★★★