リディア・デイヴィス「ほとんど記憶のない女」。

ほとんど記憶のない女

ほとんど記憶のない女

これはかなりの異色作。決して人には薦められないな〜なんか話があってないようなものばかりだからね。私は面白かったけど。
「夫と肉」「たいていの場合彼が正しい」「共感」あたりが良かった。すっかり言いくるめられました。

書店のレヴュー

この本に納められた作品は51つ、短いものは2行、長いものでP28。長さもバラバラなら、内容も然り、哲学的であったり、細やかな心の動きであったり、旅行記や、ホラーじみたものまである。このように奇妙な短篇集だが、作者の視線も不思議だ。ストーリーを追わずに、さらにその裏側を見据えている感じ。だから、読む側の人は、訳が分からぬうちに納得させられてしまったり、置いてけぼりを食らったりしてしまう。まるで騙されたようで楽しいのだ。06/09/11