「パパとムスメの7日間」五十嵐貴久。
- 作者: 五十嵐貴久
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 単行本
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でも、父と娘ってのは、他になかったんじゃない?
私が女子高生だったら、小梅と同じに死にたくなるかも…。想像するに、最悪、気持ち悪い。
それに引きかえ、パパがムスメってのは、結構いいんじゃない?なんか楽しそう。私もムスコになって学校に行くのもいいかもしれない、と思いましたわ。あ、そういえば、ケロロでママが冬樹の格好で学校に行くシーンがあったね。
そんなことより。
本作で一番面白いのは、パパの会社事情じゃないかと思う。
大手化粧品メーカーで殿様商売。社内は、上の顔色ばかりを気にして顧客の方を向いていない人ばかり。旧態依然の体質に呆れるものの、パパから「いいから黙ってろ」と命を受けているため、黙ってハンコ押してたムスメが、最後に爆弾発言をしてしまい…
ああ、昔私が働いていた会社もこうだったよ(笑)
なまじ大きい会社だと、客と面と向かうことなんかないもんね。
ま、今時そういう会社は、先がないかと思われ…
というわけで、パパとムスメの関係修復過程を楽しむと共に、サラリーマン小説としても楽しめるお得なお話なのでした。
書店のレヴュー
小梅は普通の女子高生16歳。父親である恭一郎47歳は大手化粧品会社に勤めるサラリーマン。パパ恭一郎は、最近ムスメ小梅と会話がないどころか嫌われてる風でもあることに心を痛めている。そんな二人がたまたま一緒に乗った電車が横転事故。衝撃で二人の心は入れ替わってしまい…◆入れ替わりによるコメディです。ムスメになっちゃったパパは、ムスメの初デートが壊れるように画策。パパになっちゃったムスメは、新製品の企画会議のために奔走(?)する羽目に。互いの生活や立場を知り、何とか危機を乗り切ろうと協力し合ううちに次第に心が通い合い…というストーリー。わかりあうためには、たまに入れ替わるのもいいかも?06/11/13 ★★★