「ある日、爆弾がおちてきて」古橋秀之。

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

ずいぶん前にどこかで見かけ、面白そうだと思ったものの図書館になかったので、買っておいて読まないで放置されていたもの。
先日、一号が「なんか読むものない?」というのでいたずら半分に渡したら(これをカバーなしで新幹線で読んだんだろうか)、意外にも「面白かったよ〜」と言っていたので気にはなっていたのだった。


で、なかなか面白いじゃないですか。
短編7つのうち3つめまでは、はっきりいって「なんじゃこりゃ」ってな感じでしたが、後半4つはよかった。SFショートショートですね。イラストも邪魔にならない。トトカミかわいい。
お気に入りは「出席番号0番」。
憑依人格が生理現象だなんてそんなバカな発想がなぜか自然に受け入れられてしまって、最後まで笑えた。
表題作じゃ、女の子が爆弾ってそりゃないだろう!と呆れてしまったのは、いったいなんだったんだろう。大差なさそうなのにね〜。

書店のレヴュー

「わたし、爆弾なんです。最新型ですよ〜」表題作「ある日、爆弾がおちてきて」を含むちょっと不思議なボーイ・ミツ・ガールの話が7つ。◆最初の表題作は、あまりに突拍子もない展開且つ相手役ピカリちゃんの力の抜けたしゃべり方に、正直これは大人が読めるものじゃないのかも?と思いました。が、次第に読み応えが出てきました。特に図書館の神様の話「トトカミじゃ」からあとは面白かった。あとがきでわかりましたが、色々なパターンの時間物SFが詰め込まれているんですね。そう思って読むとなおさら興味深いものが…07/01/09★★★