「レインツリーの国」有川浩。

レインツリーの国

レインツリーの国

この二人の理屈っぽさには疲れましたあ〜私とは違う人たちかもしれない。しかし、ここまで突っ込んで会話ができるというのは、幸せだな。障害があろうとなかろうと、やっぱり「話す」のは大事。
聴覚障害についてわかったのは良かったし、飛び道具なしでも有川作品は面白い。次回作も楽しみ。

書店のレヴュー

高校生の時に読んだ本。その「忘れられない本」がきっかけでネット上で知り合った二人はメールをやり取りし、気持ちも通じていると思った。が、リアルで会うことを、彼女は躊躇した。なぜなら彼女は自分が難聴であることを隠していたから。◆「図書館内乱」中に登場する本「レインツリーの国」が本当の一冊の本になってしまいました。あの小牧さんがオススメの本であればこれは読まずにいられません。◆内容が聴覚障害者をテーマにしていることは既知の事柄ではありましたから、前半彼女が聴覚障害であることを明かすまでのもどかしさはいたしかたないせよ、その後最後までじれったさが続くので、辛抱たまらん、といった感じでした。障害の有無にかかわらず、人と人とが完全に分かり合うなんて不可能なこと、それでもできるだけ近づいていていくとする時、「言葉」はやっぱり重要なのですね。まさしく直球勝負の恋愛小説でした。07/01/17 ★★★★