「SPEEDBOY!」舞城王太郎。

SPEEDBOY! (講談社BOX)

SPEEDBOY! (講談社BOX)

これは、よかった!
説明しがたいストーリーですが、なんかスコ━━━━━ンと突き抜ける爽快感。
設定もぶっ飛んでるし、擬音があまりにすばらしい。ソニック最高。
王太郎は、好きな人しか好きじゃないだろうけれども、私は大好きだ。
成雄は「山ん中の獅見朋成雄」らしいけど、これはまだ読んでないので近々読みたい。

書店のレヴュー

成雄は走る。限界はない。孤独だからこそ早くなれる。できると思えばなんだってできるんだ。◆この突き抜けた感じ、誰にも真似できない舞城王太郎の世界は快感。7つの短編はどれも背中に鬣のある成雄が主人公だが連作ではなく独立していて、しかし背景は同じ、という作り。少年成雄が、善悪・虚実が混在する世界にあって、とにかく走ること(あるいは他の何か)でその先にある物をつかもうとする。◆マッハで走る成雄、ランナー、積み重なる石、人を飲み込む白い玉など不思議な世界観、スピード感溢れる文章、特徴ある擬音に魅了されました。07/01/19★★★★