「雷の季節の終わりに」恒川光太郎。

雷の季節の終わりに

雷の季節の終わりに

面白かった!
前も思ったことだけど、この方の書く世界は完成されていて、引き込まれます。ホラーというよりファンタジー
空に「風わいわい」がいる気がする、、、今日この頃。

書店のレヴュー

現世とは違う空間に存在する小さな漁村「穏」。そこで暮らす少年賢也に過酷な試練が訪れる。一方現世で、継母に殺されかけた少女茜。二人の偶然重なり合った運命は、謎の男トバムネキへと向かっていく。◆前作「夜市」と同様、恒川さんの作品は、独特の世界観がとても魅力的だ。本作の「穏」という土地は、現代の世の中と同じ時間の中にあっても、一般人は行き来ができない場所。古い因習に囚われた穏の暮らし、人々の人生観、が完成されていて、本当に存在するかのような気持ちになってくる。後半トバムネキの視点で語られるあたりが急ぎすぎて物足りない感じが惜しい。07/01/23★★★