「みずうみ」いしいしんじ。

みずうみ

みずうみ

個人的トラウマのため、読むのがきつかった。
最終章の途中で気が付いて、読むのをやめようかと思ったぐらいだったけど、最後まで頑張って読んだ。
何かあるかも、と思ったけど、昇華された気はしなかった。私もまだまだだな。
……
ごはん日記」を読んできた。ちょっと思うところがあった。

書店のレヴュー

月に一度満ち干を繰り返す湖。満ちる日には村は水に浸り、眠り続ける人はまぶたを開け、口から水をあふれ出しながら、イメージで村人たちを満たしていく。◆3部構成の一つ目は、満ち干きする湖から恩恵を受け暮らす村の最後の様子。二つ目は月に一度体が膨張し水をあふれ出すタクシードライバーの変化、三つ目は松本で暮らす夫婦の悲しい出来事とニューヨークの友人夫婦の不思議な体験の話。三つの話は重なり合い、同じ風景が何度も蘇ってくるように描かれている。◆いしいさんの2年ぶりの長編は、今までの物とは大分違っている。失われたものと生まれてくるものが渾然となりやがて光が射してくるような、そんな抽象的なイメージが頭の中に流れ込んでくる感じが難解でもあり。三つ目の話は作者自身の体験が元になっているようだ。07/04/16★★★