「一分間だけ」原田マハ。

一分間だけ

一分間だけ

泣けた。
ワタシも犬飼ってたしね。動物物&病気物だもの、反則ですよ。これが泣かずにいられるかってくらい。
犬好きじゃない人にはどうなんだろう?それを考えると、何とも。
イケメンで文章書けないフリーライターの岡部君の「たかが犬ごときの看病のために〜」というセリフ、正直ごもっともだと思います。たかが犬、と思う人もいるってことで、それは人それぞれなのに、いきなり岡部君が悪者になるあたり、この話はあくまで犬好きの人のための話と限定してしまっている感じ。
あと、ペットと人間の子とは違う、とつくづく思いました。リラが藍と浩介の子供だったら、もっと陰惨な話になっただろうな。へんな想像ですが。

書店のレヴュー

ファッション雑誌編集部に勤務する神谷藍は、取材先のペットショップで殺処分寸前のゴールデンリトリーバーのリラと出会い、引き取る事に。リラと同居人浩介と3人、幸せな日々を送っていたのに、仕事で認められ多忙になっていく中で大切なものを見失っていく…。◆よく聞く事ではありますが、カワイイだけではペットを飼うことは出来ません。主人公の藍もそれは重々承知していたものの、自分の生活に余裕がなくなってきたとき、ついリラに浩介に不満をぶつけてしまい、取り返しの付かない方向へ向かってしまうのです。◆第1回日本ラブストーリー大賞受賞作家の2作目。いい人たちに囲まれた主人公の成長物語で甘めですが泣けます。特に犬好きな方は号泣必死。07/05/15★★★