「ななつのこ」加納朋子。

ななつのこ (創元推理文庫)

ななつのこ (創元推理文庫)

読みました。面白かった。
最初のうち、返事が来てそこで話が終わってしまうのは何とも中途半端な気がしました。
(だってエディはどうするんだ?とか)
でもやはり、これでいいんだな、と。
一番のお気に入りは「白いたんぽぽ」。みんな優しい。私も知らず知らず、子どもを傷つけているかもしれないな〜気をつけなければ。
さて、間を空けずに次を読みましょう。

書店のレヴュー

表紙のイラストに惹かれて読んだ本「ななつのこ」。短大生の駒子は作者の佐伯綾乃にファンレターを書くことを思い立った。7つの連作短編集。◆駒子が出会った不思議なできごとが作中小説「ななつのこ」と重なって、それを手紙に書いて綾乃に送ると、手品のように解決してくれるストーリー。序盤、駒子のキャラクターが漠然としているのと、「返事がきておしまい」のパターンがどうにも中途半端な気がして仕方がありませんでした。でも次第に解消、相手への優しさいっぱいの作品でしたね。同じものでも他者には違ってみえることを思いやり深く教えてくれている。最後の最後に極めつけの種明かしがあるのもよかった。07/06/12★★★