「魔法飛行」加納朋子。

魔法飛行 (創元推理文庫)

魔法飛行 (創元推理文庫)

ななつのこ」の続編です。こちらの方が断然よかった。
自分の学生生活を思い出して懐かしいんだ。ああ、あの頃楽しかったね。
加納さんは、私よりもちょっとお若いようですが、時代的には同じと言えましょう。私もタイプ習っていた口だし。学祭の様子や、学食、ロッカールームなど細部まで自分の記憶と重ねられました。
あとは、野枝のツンデレぶりや、ふみさんの結婚話を聞いた愛ちゃんと駒子の反応がおもしろかったなあ。

書店のレヴュー

ななつのこ」の続編。瀬尾に物語を書くことを勧められて書くことを始めた駒子。短大生活の中で出会った不思議について書き綴って瀬尾に送ると、見事に謎解きをした返事を送ってくれる。◆手紙ではなく物語なので、それ風の文体ではありますが、基本的には前作と変わらないパターン。今回は駒子の短大生活が主な舞台になっていて、これが非常に生き生きとして、懐かしい。でも世代が違うと古っぽさを感じてしまうかもしれませんね。◆章の間に駒子でも瀬尾でもない誰かの手紙が挟みこまれていて、これが全体を貫く謎の本体。第四章はドキドキして手に汗握りました。この作り方は本当に上手。07/06/17★★★