「朝日のようにさわやかに」恩田陸。

朝日のようにさわやかに

朝日のようにさわやかに

これは大変面白かった。
恩田さんって、あまり短編書かないお方なんですか?「5年ぶり」が一般的に長いんだか短いんだか「はて?」って感じ。
そもそも、最近は連作じゃない純然たる短編自体がご無沙汰だったし。
一番最初の「水晶の夜、翡翠の朝」という作品は、どこかで読んだ記憶が。と、調べたら「青に捧げる悪夢」の中に入っていたのだった。これの本編に当たる学園物を読みたいな〜などと過去に言っていた私。まだ読んでないっす。
その他は、ホラーが割と多め。肩透かしな物がなくって良かった。…正直よくわからないのもありましたけど(汗)。

書店のレヴュー

5年ぶりの短編集。あちこちの雑誌等に掲載された作品を集めたもので、個々の話は全くつながりがありません。ホラー、ミステリ、ショートショートスプラッター物まで様々。なかなか粒がそろっていて、短編ならではのよさが堪能できました。◆「冷凍みかん」昔、友人たちと旅行に行った時、偶然降り立った駅の売店のじいさんから受け取った冷凍みかんと謎の物体。それは…。SFショートショート。荒唐無稽と思うかどうかはその人次第。◆「淋しいお城」淋しいことは悪い事なのです。だから淋しい子どもは淋しい王様のところへ連れて行かれてしまう…。お城の真相は、本当に淋しくて切なかった。07/07/08 ★★★★