「1950年のバックトス」北村薫。
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (48件) を見る
特に最後の「ほたてステーキと鰻」がよかった。
「サバサバ」の牧子さんが主人公で、「ひとがた流し」の後に続くお話。
娘が寮に入り、もう若くないことを実感しつつ一人寂しさをしのいでいる牧子さんの姿にホロリ。
普段なら難なく越えられても、時にたかだか藁一本の重みで挫けてしまうこともある。
ポキンといかないように……。
我が身のように感じた作品だった。