「怪盗グリフィン、絶体絶命」法月綸太郎。

怪盗グリフィン、絶体絶命 (ミステリーランド)

怪盗グリフィン、絶体絶命 (ミステリーランド)

ミステリーランドですが、よく出来た本格ミステリ。子ども向けというより、子どもも読める大人向けかも。なんたって、子どもが出てこない。


怪盗グリフィンは「あるべきものを、あるべき場所に」をモットーとする泥棒。所詮盗人なんだけど、どこか正義の味方くさいところが「いかにも」っぽくてよい。
彼がCIAに嵌められて、カリブ海のボコノン島へ「呪いの土偶」を盗みに行く事に。


土偶は本物か偽物か。呪いを信じるのか信じないのか。そのあたりを二転三転させながら進むハラハラドキドキのストーリー。最後は当然ながら全てピタッと収まる所に収まってハッピーエンド。実に気持ちがいい。
こういうのを読んでミステリー好きになる子どもがいたりするんだろうか。それっていいな。