「カレンダーボーイ」小路幸也。

カレンダーボーイ

カレンダーボーイ

ある日目覚めたら、小学5年生の自分に戻っていた……。
タイムトラベル物、というのかな、これは。48歳と小学5年生を行ったり来たり。寝て起きるとあっちに行って、また寝て起きるとこっちに戻っていて。
それもお友達と一緒。三都充と安斎武。過去に行った時には「体は子ども、中身はオッサン」状態。なかなか面白い設定。
初めだけ戸惑った二人でしたがすぐに慣れ、二度目の小学5年生を楽しんでたのですが、そのうち過去を変える重大決心をします。48歳になるまでずっと後悔していたことが起こらないように。


過去を変えると、現代も変わる。良かれと思って変えても、現在がよく変わっているとは限らなかったり。
「何かを得るために何かを失う」等価交換の原則。おお、ハガレン。そういえば結末はちょっと切なくて、永遠に大切なものが失われて、ハガレンに似てる気がするかも。
タイムトラベルしてあの時をやり直したいと思うことは誰でもあるだろうけど、過去はキチンと背負って生きていくのが一番いいな、と思いました。ま、普通の人間はそうせざるを得ないわけだしね。
最後のほうは急ぎすぎ、都合よすぎ、足りなさすぎ、かな。あとP100ぐらい詳細を書いてくれたらよかったわ。