「タルト・タタンの夢」近藤史恵。

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)

下町の小さなフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」のシェフ三舟は、一見堅物そう。無口で愛想も良くない。そんなシェフが、お客のちょっとした悩みや事件をパッと見抜いて解決する短編連作集。
レストランが舞台なのでどの話も料理を絡めていて、それがまた美味しそうなのだ。。。お腹空く空く。フランス料理の薀蓄も多いけど、先日読んだ「人形の部屋」のような押し付けがましさはなく、むしろ温かいです。これが近藤さんの作風なのかな?「サクリファイス」しか読んだ事ないのでわからない。
悩んでいる時に、気配りのきいたメニューをさっと出してくれるなんて、こんなレストランの常連になってみたいですわ。
お気に入りは「割り切れないチョコレート」。