「犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題」法月綸太郎。

犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題 (カッパ・ノベルス)

犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題 (カッパ・ノベルス)

エラリイ・クィーンの「犯罪カレンダー」に倣った作品だそうで、「1」は牡羊座から乙女座までの6つの短編。ギリシャ神話を下敷きにしたミステリーで、殺人事件を作家法月綸太郎が鮮やかに解決します。
どれも冒頭に、その星座にまつわる神話が紹介されていて、勉強になった感じ。なんだか、ここんとこ続けて雑学を織り込んだこの手の本を読んでるな〜流行なのかな。
結末に意外性があって面白かったし、サラッとして読みやすかった。「2」も読みたいな。
他の星座には言及がないのに、獅子座だけは「プライドが高い」だの性格占いの描写があって、獅子座の女としては気になりました。え〜私そんな女王様じゃないってば。
お気に入りは双子座「ゼウスの息子たち」。双子座だもの、双子の入れ替わりの謎についてのお話。全く人の思い込みというのは……すっかり騙されました。
それと、乙女座「冥府に囚われた娘」もよかった。意識不明の人物からメールが届く都市伝説の謎。これも意外な人が……。