「ぬばたま」あさのあつこ。

ぬばたま

ぬばたま

山に魅せられた人々を巡る怪異譚。4つの話とエピローグ。
1つ目は、トカゲの尻尾切りで役所勤めを辞めさせられた中年男が、故郷の山の中で不思議な光景に遭遇する話。
2つ目は、都会で暮らす主婦が、子どもの頃行方不明になった幼馴染みの少年から電話をもらい、山へ向かう話。
3つ目は、3人の少年たちが夏の山であるものを見つけてしまったスタンド・バイ・ミー風な話。
4つ目は、子どもの頃から死者が見える体質だった女性の話。
そして最後に語り手による結び。


これは、まあその、感想が難しい。体に合わなかったね。
1つ目の話が「挫折」が頭を過ぎるくらい非常に読みづらくって。夢うつつが渾然一体となって何が何やら。それでも根性で読み続けたら、他の話は普通に読めたし。どの話も、「山に呼ばれる」んです。恐ろしいですね。
幻想物が好きな人には、いいかも。