「もう誘拐なんてしない」東川篤哉。
- 作者: 東川篤哉
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 単行本
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山口県下関市と対岸の門司港が舞台。大学生の樽井翔太郎の、夏休みのバイトは屋台のたこ焼き屋。下関市内では売り上げがさっぱりなので、関門海峡を越えて門司港で商売を始めた。ひょんなことからヤクザの組長の娘絵里香と知り合い、彼女のために狂言誘拐をすることに。先輩の甲本も巻き込んで、とんでもないことに…!
ドタバタコメディミステリーか。ヤクザ花園組の面々が個性豊か。ちょっとかっこよさげな人からボケと突っ込み役まで色々、心配性で役に立たないオヤジとしっかり者の姉皐月。
ギャグがちりばめられていて、読み始めはなんだか鬱陶しいかったけど、それも慣れで乗り切った後はテンポよく読めたよ。ミステリー部分もちゃんと作られていたしね。
ただ、最後があっけなく終わった感じ。解決した後の後日談とかあればよかったかも。