「ホームズのいない町」蒼井上鷹。

ホームズのいない町―13のまだらな推理 (FUTABA NOVELS)

ホームズのいない町―13のまだらな推理 (FUTABA NOVELS)

ホームズの作品は読んだことがないのでどのあたりがホームズテイストなのか全然わからなかったが、それなりに楽しめた。そういえば、タイトルの意味は「ホームズみたいな名探偵はいないけど…」ってことなのかな?
短編が7つと合い間の掌編が6つ。
登場人物がリンクしていて「あの時のあの人がこんなところに!」とか、同じ出来事を違う視点で見たり、といった楽しみ方ができたのが面白く、最後の書き下ろしで勢ぞろいしての大団円もよかった。でも結末はなんだか判然としなかったな〜短編一つ一つはそれぞれに決着してるんだけどね。
殺人事件がらみがおおいので後味が悪いのが多いのはいたし方ないか。
「第二の空き地の冒険」
文具屋跡地から発見された「3分の1に切断された札束」を巡る話。残りの3分の2の行方と頬に傷ある人の謎。
奥さんに見栄を張るのもいいが、こんなに疑心暗鬼になってしまっては夫婦仲が壊れるので正直に告白するのがいいと思います……と、それじゃミステリーとしては身も蓋もないが。
それよりなにより、ウーパールーパーって美味いのか?ほんとに食用なのか気になるわ。