「ΑΩ」小林泰三。

ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚 (角川ホラー文庫)

ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚 (角川ホラー文庫)

角川ホラー文庫なんだぁ〜私が読んだのは単行本でしたが。スプラッターな場面が多いからホラー?でも厳密にはホラーではなくハードSFでしたね。


プロローグは飛行機墜落事故の被害者遺体安置所の風景。ここがとんでもなくグロイ。私は結構耐性があるほうだけどかなりひきました。延々とこれだったら辛いな〜と思いつつ第一部へ。
と、今度はいきなり宇宙空間。プラズマと磁場???いやはやこんなハードなSF物を読むのは20年ぶり……とそれはそれでやっぱりひき気味ながら第二部へ。
ここからは怒涛のごとく読めました。本当にリアルなウルトラマンの話でした。ジュワ!だって(笑)。ウルトラマンが地球上で本気出して戦ったらこうなる、ってことなんですね〜。ウルトラマンが何をしに地球に来たんだったか覚えてませんが、地球に来れるくらいの知的生命体が人間の都合を優先的に考えるわけないもんなあ。
よい子のヒーロー正義の味方ウルトラマンの物語を大人が読んで納得できるストーリーに仕立て上げたパロディ、大変面白かったです。せいいちさん、すすめてくれてありがとう。