「この胸いっぱいの愛を」梶尾真治。

この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)

この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)

seiitiさんが薦めてくださいました。今頃読みました(汗)。
クロノス・ジョウンターの伝説」を原作にした映画のノベライズってことですが、映画は観てないけどこれを読む限りでは、原作とは全く違う話みたいですね。ということは、このストーリーを考えたのは別の誰かで、それをカジシンが小説にしたってことなのかな?
さて感想。こっちの方がずっと切ない話でしたが、これはこれで楽しめました。
突然20年前の世界に送られた人々が、自分がこの時代に遣り残したことを見つける。ラストはハッピーエンドだったけど、とってもシビアな感じがしました。
「クロノス〜」では、自分の意志で過去の世界に飛びそののち戻ってくる(未来だけど)ことができたのにもかかわらず、こちらの話では変わった未来に本人が帰って来ることはできなかったわけだし(変わったのはパラレルワールドのもう一人の自分の未来)…悲しい。映画もちょっと観てみたくなりました。これは泣けそうです。