「ちょいな人々」荻原浩。

ちょいな人々

ちょいな人々

本当に「ちょいな」話ばかりの短編集。これは笑えました。
何せ、これの前に読んだのが角田光代、どうにも晴れないもやもやしていた気分が残っていましたが、どん底から急上昇、いい気分転換になりました。
短編が7つ。
ギクシャクした人間関係やら、仕事の苦労のあれこれをちょっと皮肉まじりにギャグにしている感じですか。ムキになる人って傍から見ると可笑しい、ってパターン。最後は円満解決の方向で、後味もよかったです。
お気に入りは、「犬猫語完全翻訳機」と続編になっている「正直メール」。まるでSFショートショートみたい。犬猫の気持ちがわかったら便利そうだけれどねぇ…。