「青空の卵」坂木司。

青空の卵 (創元推理文庫)

青空の卵 (創元推理文庫)

主人公の坂木司は保険会社の営業マン。彼の友人でプログラマーの鳥井真一はひきこもり。鳥井が外の世界に興味を持つようにするために、坂木は身近で起こった出来事を彼に聞かせる…。
坂木さんの作品は好きで何冊か読んだけれども、デビュー作のこのシリーズはまだ手にとったことがありませんでした。ちょうど予約本が来ずに空白ができたので手に取った次第。
うん、いい話だった。
分類的には日常の謎系ミステリーなのだろうけどそれは手段であって、坂木さんの理想の世界を書きたかったのかな…と思いました。
とことん優しい。優しすぎるよ。だからなんとなくドリーミー。(…などと思ってしまう私は、いまやすっかりひねくれ者で、ごめんなさい。)
これがデビュー作で、この後人気作家さんになったということは、実はこういう優しい世界がみんな好き、ってことなんだろうな〜それはよい傾向かとは思います。
機会があったら続きも読みたいね。