「鬼の跫音」道尾秀介。

鬼の跫音

鬼の跫音

これは非常によかった。
私の趣味趣向にピッタリ。ミステリでホラーちっくな幻想文学、といった感じですか。
ノスタルジックなフォント、各話に共通して登場する「S」という人物(でも別人)と鴉。暗い感情にじわじわと誘われる主人公たち。ラストに世界が覆されるかのような驚き。短編集ですが統一された雰囲気がありました。


以下メモ。
『鈴虫』
『犭(けもの)』
『よいぎつね』
『箱詰めの文字』
『冬の鬼』
『悪意の顔』
…う〜ん、未読の人が見るかもしれないと思うと、何か書くのは罪のような気がする。『犭(けもの)』が一番お気に入り。