「桃の向こう」平山瑞穂。

桃の向こう

桃の向こう

バブル後の時代に大学生だった3人の男女のその後。
自分なりの理念や哲学にがんじがらめになり身動きの取れなくなった来栖幸宏。お坊ちゃま育ちで屈託のない性格で将来を達観している自分が少々気になる多々良晃司。全ての事に意味を求め常に向上を目指す仁科煌子。
読み終わってしまえば普通の人の普通の話。若いうちは色々悩んで失敗もして、ある程度の年齢になったらそこそこ落ち着いて、あの頃は痛い子だったな〜と恥かしくなるような。。。まあ、そんな感じ。誰しも共感できる点はあるのでは?
それにしても、煌子の扱いがいささかないがしろでは?もちろんこういう生活で幸せな人もいるでしょうが、詳細がわからないだけに不安がつのるだけなのは尻切れトンボだなぁ。