「訪問者」恩田陸。

訪問者

訪問者

山中、湖のほとりに建つ洋館に住む老人たち。3年前に湖で事故死した実業家の近親者だ。洋館を訪れた雑誌の記者とカメラマンは何かを隠している様子……。


本格ミステリの様相だがそうにあらず、の恩田陸さんの新作。嵐で閉じ込められた人たち、幽霊騒ぎ、謎の死体etc. とアイテムてんこ盛りで、来訪者を告げるベルの音がなる度大いに盛り上がりました。結末は、ま、無難かな。謎解きよりも、醸し出されるムードの味わい重視で面白く読めました。
小説だけれど演劇の脚本のような雰囲気かな〜、なんとなく舞台風景が思い浮かびました。