「少年少女飛行倶楽部」加納朋子。

少年少女飛行倶楽部

中学に入学したての佐田海月はひょんなことから「飛行クラブ」に入ってしまい、一癖も二癖もある部員仲間とともに空を飛ぶ事をめざし……

飛びっきりの青春物語。最初は個々に問題を抱えていた子らがなんやかんやを経て解き放たれていく…中学生がまぶしいっ。
「命名」の話題が各所に。部員たち皆がなかなかに個性的な名前も持っているのだけれど、ときにそれが重荷だったり。「名づけ」は最初の親の支配…そうかもな、と思いました。
でもでも、子どもに期待しない親なんていないわけで、そのあたりの心情を広い心でわかってくれるような年齢になるまでのお年頃はやっかいですな。