「ひまわり事件」荻原浩。

ひまわり事件

ひまわり事件

経営者を同じくする有料老人ホーム「ひまわり苑」と幼稚園「ひまわり園」は隣接している。ある日突然、経営者の方針転換で、両者を隔てるブロック塀が取り払われ、老人たちと子どもたちの交流が強制され…。


老人と子どもの交流がほとんどのほのぼのとした話だけれど、本流は利権体質との戦いにあるわけで。後半の闘争シーンの盛り上がりはすごかった。ページを繰る手が止められませんでした。

そして事件から13年後、相も変わらず…っていったい。世間とはそういうものと知っていても、そこはかとなく虚しい。。。


それにしても、またしても。
長い、長いのよ。「オイアウエ漂流記」の時にも思ったのだけれど。
前半は、ひとつひとつのエピソードはとても面白いのにどうにもダラダラした感じが拭えないの。今回は、後半が大盛り上がりだったので救われましたが。なんか残念ですわ。