「珈琲屋の人々」池永陽。

珈琲屋の人々

珈琲屋の人々

主人公は喫茶店のマスターで、彼には前科がある。悩みを抱えた人々が彼の店を訪れる…。連作短編集。


う〜ん、私には合わなかったカナ。
特に共感できなかった箇所を上げると、
1.店に来る人が、マスターの珈琲を目当てに来るならまだしも「人を殺したことがある人」に会いにくる点。そういうこともあるだろうが、それが毎回毎回だとウンザリする。私にはあまりにも居たたまれなかった。
2.マスターが「殺したこと」自体は後悔していない点。被害者は確かに鬼畜外道だったが、どんな悪人でも殺すのは駄目、ということは大事にしたいのだ、私は。

とにかく暗い、暗いんだ。珈琲が美味しそうだったのが、かろうじて救い。