「ビッチマグネット」舞城王太郎。

ビッチマグネット

ビッチマグネット

香緒里と友徳は仲の良い姉弟。高校生になってもまだ一緒の布団で寝て、いろんな話いっぱいする。お父さんは浮気をしている。お母さんは帰ってこないお父さんと反抗期の友徳のせいで精神的に不安定。香緒里は思い立って漫画を描こうとしたけど、物語が全然浮かばない。物語はどこからでてくるのだろう?


香緒里が人生経験を積んで物語を書き上げるまでのお話。
普通の女の子が真っ当に考えて行動して、その上でたどり着いた結末は爽やか。暴力もないし、ミラクルな能力もないけど、とても舞城王太郎らしさがありました。まっすぐ進む香緒里はかっこいいね。
前作の「ディスコ探偵〜」は、理解するのが難しいのとあまりの長さで、途中で放ったままですが(いつか暇な時に、と思ってはいる)これは異常に読みやすかった。ぶん殴ったりぶっ飛んだりする展開も好きだけど、これだったら新規の人にも受け入れ易いじゃないの。
しっかし、あかりちゃんはスペシャルにビッチだったな〜ちょっとぶん殴ってもいいと思う。