「リライブ」小路幸也。

リライブ

リライブ

(ネタバレぽい、ごめんなさい)
似たような話をどこかで読んだ気が…と思ったら以前読んだ「七つの死者の囁き」の中のお話が連作になっていたのだった。死の間際、バクが現れて人生をやり直すチャンスをくれる、というストーリーが7つ。


人生をやり直したどなたもハッピーな展開。なのに二段オチは、そこはかとブラックな空気が漂うような?
個人的解釈だけど、戻るチャンスを得た人って本当は戻る必要のない人であり、切に戻りたい人は戻るチャンスをもらえないシステムになってるのかな?と、考えたわけで。で、戻れない人って何?と考えると、浮遊霊・地縛霊のたぐいかと想像した…他人の人生を利用して成仏するなあ〜コラッ!と思う私は狭量なのかもしれないが、どうもスッキリしない。


「すばらしきせかい」がよかった。重病のため移植治療を希望している女の子と、その費用を集めるため募金活動をする元暴走族の男の子のお話。
何をもって人は幸せか、ということ。泣けた。