「水魑の如き沈むもの」三津田信三。
- 作者: 三津田信三
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2009/12/07
- メディア: 単行本
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このシリーズは、もう何冊目になったのかな…(すみません、数えません。)ホラーというか怪異というか、そういう人知を越えたものとミステリーが融合した絶妙な面白さが魅力なんですが、今回は今までで一番怪異が勝っていたように思えます。つまり「なんだかわからなかったことの方が多い」。いや、ミステリーとして面白くなかったということではないんです。いつもどおり刀城言耶のターンもあって、そこではいつもどおり驚きの連続どんでん返しでした。でも結局のところ結論は「水魑様は怖ろしい」ということに尽きるんじゃないかと、思うわけです。人間があれやこれや画策しても、手に負えないものが世の中にはある、と強烈に印象づける結末だったのではないかと。
それとさあ、もう一人の主人公、正一少年のターンがとっても怖かったよ〜ん。私は何の能力も持ってなくて本当に良かったぁ(汗)。