「自白―刑事・土門功太朗」乃南アサ。

刑事・土門功太朗 自白

刑事・土門功太朗 自白

土門功太朗は警視庁の刑事。昭和40年〜50年を舞台に、刑事の地道な仕事ぶりを描いた作品。
乃南さんの作品は今まで読んだことがなくって。図書館の予約数が半端ない乃南作品の人気ぶりが気になってたので、借りてみたのでした。「初めて」はいつでもドキドキワクワクするものです。が。。。
まあ、なんちゅうか、ごく普通の刑事ものだった(笑)。
派手なトリックや豪快な謎解きはなく、科学捜査も今ほどでない時代、ひたすら情報を集めつなぎ合わせ、犯人の供述を導き出して事件を解決する。本来の刑事の仕事とはこんな感じなのかもしれません。刑事さん、ご苦労様です。
時代背景が昭和、当時の世相や流行歌をふんだんに取り込んでいるのがノスタルジック。懐かしいねえ。


読書メーターの「みんなの感想」をみると、普段の乃南さんの作風とはずいぶん違うようなので、他のも読んでみようか、と思っているところ。とりあえず、次の新刊を図書館に予約したのでその前に「いつか陽のあたる場所で」を読もうかと思います。