「厭な小説」京極夏彦。

厭な小説

厭な小説

厭な小説だった。まさにタイトルどおり。予想していた「厭」とはちょっとベクトルが違っていたけれど。
厭を突き抜けた厭さ、というか、話が通じない不気味さでホラーで怖い「厭」。
一番厭だったのは「厭な老人」。汚すぎる。いやらしすぎる。ゾワゾワする。お年寄りが怖くなりました。
あとは「厭な彼女」。なんなの、この女。もうホントにイヤだ。気持ち悪い。ハヤシカレーのグリンピース見るたび思い出しそうでイヤ。
それから亀井な!亀井は厭だわ。どうしようもなく厭だ。会社にこんな人いたらとっとと辞めるわ。
最後にシュールにまとまってある意味大団円(厭な方向で)に終焉を迎えたのが意外だった。我慢して最後まで読んでよかったな〜と思いました。