「ねずみ石」大崎梢。

ねずみ石

ねずみ石

中学生のサトが住んでいる村のお祭りには、子どもらが参加する「ねずみ石探し」ある。ねずみ石を見つけたものは、願いをかなえることができて…。


前半は、主人公の男の子の言動があやふやで(それも理由があるのだけれど)、そのせいかノリが悪くどうにも読みづらかったのですが、後半はどんどん加速、とても面白く読めました。大人の階段のぼる少年の話は好きよ。友達に裏切られたり、酷い大人がいたり、辛いことがあっても、まっすぐに生きていってもらいたいものです。
といっても事件そのものは大変不快でしたが(汗)
大崎さんの作品は、子どもが主役だと「児童書」のように読んでしまって。でもこれは一般向けなんだよね〜だから「殺人」や「血」や、そういうものの配慮はいらないわけで。まあ、でもやっぱり、できるだけ子どもが悲惨なものを見ないですむようにお願いしたいです。


「ねずみ石」というアイテムがとても良かった。私も子どもに戻って探してみたいなあ。