「甘栗と金貨とエルム」太田忠司。

甘栗と金貨とエルム

甘栗と金貨とエルム

高校生の甘栗君は、探偵だった父親を交通事故で亡くした。その父が死の直前まで手がけていた仕事を、成り行きで引き継ぐことになった。依頼人の少女エルムは家を出た母親の行方を探して欲しいと言う…。


面白かった!甘栗君のキャラが気に入りました。
大人ぶってクールな思考としゃべり方をするちょっと痛い甘栗君だけど、ふとした瞬間に子どもっぽさが露見してとても可愛らしいの。
あまりにも突然に父親を失って、呆然としたままとりあえず葬式は済ませたけど悲しみ方がまだ全然わからなくって、そうこうしているうちに仕事を引き受けちゃって…そんな甘栗君がとても愛おしい。
これから甘栗君はどうするのか、とても気になるので続きも是非読みたいなあ。
あ、ミステリーな事件は程ほどに良かったと思います。最後にひとひねりあって驚いた〜。