「プリンセス・トヨトミ」万城目学。

プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ

読みぱぐってたのをようやく。大変面白うございました。確か直木賞の候補になっていたような…あ、一年前ですね。この前も「マドレーヌ何とか(うろ覚え)」が候補に選ばれてたし、受賞する日も近いのかな。
内容はってえと、舞台は大阪、会計検査院の松平、旭ゲーンズブール、鳥居の三人が謎の団体「社団法人OJO」を検査にやってきたところから始まり…。
一方、大阪の中学生男子真田くんは、幼き頃から願っていた「女の子になりたい」という夢をかなえる第一歩としてセーラー服で登校…。
というふうな導入。
今流行の「仕分け人」的な感じですか?松平、カッコイイじゃん!…と迎えた第3章で驚きの展開。
ああ、そうだった。ホルモーと鹿男の万城目さんだもの、普通の話なわけないよね〜と思ったのだった。詳しくは書き残しませんが、今回もかなり荒唐無稽なストーリーでした。が、ホルモーや鹿男のように謎の生命体が出るわけでもなくただの人間が起こした(やっていた)出来事であったためか、やけにリアル!本当に本当に大阪ではかのようなことになっているのではないか?という気にさせられました。
大阪、すごいね!(いや、本気にしてませんyo)お好み焼き食べたいです。
テーマとして「息子と親父の微妙な関係」があるのだけれど、我が家の例の如く母親の私にはいまひとつ理解不能であります。張り合ってるのか照れてるのか?ま、それも致し方ないのかもしれません。男ってバカだからさ〜。そしてラスト、本当は女がすごい、ってこと。良い締めくくりでした。