「道徳という名の少年」桜庭一樹。

道徳という名の少年

道徳という名の少年

これは読み手を選ぶかも。耽美文学エロ・グロOKの人のみ読むに堪える作品だと思う。私は、ま、大丈夫でしたが。
美しく不道徳な一族の血の系譜。道徳に迎合しないかわりに幸せにはなれないというのか、切ないお話ばかりだった。2つ目のお話「ジャングリン・パパの愛撫の手」が好き。父と息子と嫁の歪んだ関係は、決して誰にも認められないだろうが、これの一族に訪れたある種の幸せ〜と感じた。