「ニート・ニート・ニート」三羽省吾。

さしたる理由もなく会社を辞めてしまったタカシと、引きこもりのキノブーが、破天荒なスケコマシのレンチの逃避行に無理矢理付き合わされて北海道へドライブ〜途中出会い系で知り合った謎の少女月子も加わってハチャメチャな旅に。


これは「自分探し」の類になるのかな。今進んでる自分の人生がイヤなら、自分で何とかしないといけないけど、そのための一歩を踏み出すのはなかなか大変、ってのはよくわかる。
この作品では、始めの一歩をやっかいな友達であるレンチが持ってきた。迷惑な奴だけどやたら行動力だけはある人。

ストーリーは、ヤクザに追われたり、ヤクザに凹られたり、月子に脅されたり、車盗まれたり盗んだり、と突拍子なく道義上よろしくないこともあり。全体的にやや散漫に感じられましたが、なぜか最後は上手にまとまってました。無茶苦茶やっても、結果的にそれに意味があったから、きっと彼らはみんな後悔したり誰かを恨んだりはしないだろうな。
…あああ、でも完全に巻き込まれただけのフーマンは不憫過ぎる。脇役だからってこの仕打ちは酷すぎない?