「イキルキス」舞城王太郎。

イキルキス

イキルキス

「わーーーー!」って叫びたくなった。乱暴で激しくてスピード感があって。ノンストップで思考続ける力強さに釘づけになった。事件や事故、家族内の問題、その他諸々、困難な出来事を経験して、それについてあーだこーだ考えては成長を重ねる青少年の姿が凛々しい。
以下メモ。
『イキルキス』は、クラスの女の子が原因不明で次々死んでいく中、生と死と性について考える男の子のお話。「知識とか経験とかって絶対的な善、良きこと、プラスなのかよ?」
『鼻クソご飯』は、暴行され殺された弟を持つ高校生が、破滅的に生きながら自己を省みるお話。この話が一番辛かったが、好き。
『パッキャラ魔道』は、悲惨な大事故に巻き込まれた家族の苦難の連続を描いて。苦難は加速して果てしなく続くけれど、それでも生きてる家族はやっぱり愛だな。