「キョウカンカク」天祢涼。

キョウカンカク (講談社ノベルス)

キョウカンカク (講談社ノベルス)

高校生の甘祢山紫郎は、恋人を連続猟奇殺人によって奪われ、絶望のあまり投身自殺をしようとしていたが……。


まあまあ面白かった!
探偵役が音に色・形が付いて見える共感覚保持者、という特殊設定。共感覚を持ち込んだミステリーは初めてだったので、興味津々で読みました。要所要所で上手く盛り込んでましたが、最後の方はまるで超能力のごとく、、、実際こんなのはないだろう?あんの?フィクションだから、いっか。
犯人は早々にわかっていて、最後に動機が明らかになるパターンだったけど、驚きの動機でした。目新しくってよかった。共感覚・キョウカンカク、言葉の使い方も考えられてた。
主人公の男の子が激情に流される一直線タイプで(ま、おバカなんですわ)、主人公なのに邪魔臭くてかなわなかったのが難でした。


探偵さんにはまだまだ隠された過去があるみたいで気になります。


しかし、続刊はどうやら図書館に入庫しない模様、、、困ったなあ。もうちょっと待ってみてから考える。