「モルフェウスの領域」海堂尊。

モルフェウスの領域

モルフェウスの領域

ナイチンゲールの沈黙」に登場していたレティノ(網膜芽腫)の少年アツシ君が凍眠中、装置を見守る業務を担当している日比野涼子。二人の濃密な関係のお話。
いきなりコールドスリープの話で驚いた。年齢調整だとか。なんやそれ。
ここまでの海堂さんの作品は、医療界の問題を提起するテーマが多かったけど、今回はその視点だと新薬の許認可が遅すぎる点ぐらいかな〜コールドスリープが抱える問題って非現実過ぎてピンとこなかったし。それともコールドスリープ実用化って現実味がある話なのかしらん?
あと、涼子さんの企みに納得できなかったし。もしかして隠された過去があって、その因縁で行動してるとか?
ま、そんなことで、イマイチな感じが拭えないサクヒンでした。面白かったのは懐かしのあの人この人が元気そうだったことですね。