「六月の輝き」乾ルカ。

六月の輝き

六月の輝き

美耶と美奈子、同じ日に生まれて、家が隣同士で、ずっと友達だった二人が…。
泣けた。最後の風景がまぶたに焼きつきました。改めて読み返した「序」の文に胸が詰まりました。
しかし一番印象に残ったのは「深夜失踪」。抜粋させてください。

苦しいのは、粉々に砕けたものを目の当たりにしているからだ。砕けたものを元に戻そうとあがきたい衝動を抑えこんでいるからだ。
戻しても意味はない。
同じものではなく、もう一度、もっと強く美しいものを、最初から作る。
どんなに難しくとも、それしか方法はないのだ。

どんだけ被害意識持ってんだ<自分。と思ったり。